2013年11月9日土曜日

@therealnews:アージャン・マーキジャーニ「放射能汚染雨水がフクシマ原発にあふれかえる」(ビデオ+テキスト)

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放射能汚染雨水がフクシマ原発にあふれかえる
激しい雨が損壊した福島第1原発の汚染水貯蔵施設をあふれさせた。
2013
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プロフィール
アージャン・マーキジャーニ Arjun Makhijani は、核・電気エンジニアであり、エネルギー・環境研究所の代表。"Carbon-Free and Nuclear-Free: A Roadmap for U.S. Energy Policy" (2007)(『炭素も出さず、核もない:米国エネルギー政策ロードマップ』)著者。エネルギー問題に関する国連機関のコンサルタントを務める。

ジャイサル・ヌーア Jaisal NoorTRNNプロデューサー:
リアルニュース・ネットワークにようこそ。バルティモアのジャイサル・ヌーアです。

日本で、破損した福島第1原子力発電所の運営会社が、高レベル放射能に汚染された雨水が流出し、周辺の区域を汚染したと認めました。
今日はこのことについて、37年間、エネルギー・核問題をご経験なさり、核エンジニアでおられるアージャン・マーキジャーニさんにお話しいただきます。
ご出演、ありがとうございます。
アージャン・マーキジャーニ博士
どういたしまして。
ヌーア:
福島第1原子力発電所の運営会社は、この高レベル放射能に汚染された雨水を浄化することも回収することもできず、これがふたたび周辺区域を汚染してしまったといっていますが、この困ったニュースについて、どのようにお考えですか?
マーキジャーニ:
はい。だからフクシマは、2011年の事故のときから汚染水問題を抱えてきましたし、原子炉内の溶けた核燃料の冷却に必要な水だけでなく、雨水や台風の降水、その他が原子炉に流れ込み、核燃料などに接触しています。現場には、汚染水のタンクが約1000基あります。それにもちろん、現場はフォールアウトや漏れた水、その他で汚染されています。
ご質問の最近の問題は、先週(1016日)の台風のことですが、非常に、非常に激しい嵐で、大量の雨をぶちまけました。それでどうなったかといえば、土塁や障壁で堰き止められた放射能汚染水で汚染した区域で、要するに上から溢れてしまい、ひどく汚染された水が敷地内の他の区域、そして海へと流れこんでしまいましたが、汚染水は、こういう苛酷な気象とは別に毎日、海中に漏出しています。
ヌーア:
今回のことで、浄化の管理とか、東電の対処の仕方とかについて、さらに疑問が上がりますか?
マーキジャーニ:
そうですね。わたしは、汚染水の管理は最初からなってなかったと思います。わたしたちの何人かにとって、2011年のその当時、何百万ガロンもの汚染水を現場に貯めておくのがよい考えでないのは明白でした。わたしは当時、現場にあれほど大量の汚染水を現場に溜めこめば、作業員らの仕事が非常にやりにくくなるので、超大型タンカーを購入し、それに汚染水を積み、どこか別の場所に運んで、濾過すべきだと提案しました。
おわかりでしょうが、これは単に抽象的な疑問ではなく、なんらかの汚染した土があるのです。そこでは、作業員たちは現実にたくさんのやるべき仕事を抱えています。彼らは、爆発で壊れた構築物の代わりになる建屋を建てています。新しいクレーンを組み立てねばなりません。核燃料と使用済燃料プールの中にある使用済み燃料を抜き取る装置を設置しなければなりません。ですから、現場で何千人もの人たちが働いていて、このようなできごとが起これば、事故管理が困難になり、汚染水の問題がない場合よりも、ずっとやりにくくなります。
ヌーア:
原発の労働条件について、CNNが最近、そこで働いている者にとって状態がとても安全でないと主張する作業員を取材しました。あなたは、どのようにお考えでしょうか?
マーキジャーニ:
わたしの理解では、ご存知でしょうが、何千人もの下請けがいます。会社自体の職員はそれほど多くありません。作業員が消耗し、疲弊し、最大線量限度に達すると、それほど経験なく、訓練も行き届かない他の作業員に替えなければなりません。士気に問題があります。また飲酒も問題だと理解していますし、鬱だとか、いろいろあります。あなたにもおわかりのはずです。事故があれほど苛酷であり、条件にそれほど問題があり、おまけに事故管理が間違っていたとなれば、作業員たちの状況は非常にむつかしくなってゆきます。彼ら作業員の多くは周辺地域から来ていますので、事故のために自宅を失い、自宅に帰ることができず、仮設住宅などに入居しています。ですから、作業員あっちの条件は極めて厳しく、高給というわけでもないようですし、なりゆきで仕事しているのに違いありません。
ヌーア:
最後になりますが、今週、日本に台風が接近し、地滑りがあるかもしれません。これで、さらに懸念されることになりますか? また、この大規模に汚染された現場の浄化の将来はどうなるのでしょうか。
マーキジャーニ:
さて、原子炉と使用済み核燃料を防護するために建設された構築物は、とりわけ4号炉建屋の場合、事故がさらにずっと悪化するのを防ぐのにきわめて決定的な要素になっていますので、なんとか持ちこたえるように願うしかありません。だから、汚染水やら漏出やら、その他あらゆることで、現時点で厳しい問題があるのはもちろんですが、原子炉のなか、使用済み核燃料核燃料プールのなかには、ずっとたくさんの放射能がありますので、これら嵐のすべて、激しい嵐、台風などなどについて――特に台風は、ハリケーンと同じものですが――もっと、ずっと深刻に放射能が拡散するリスクがあります。ありがたいことに、まだそうなっていないようです。だが、もちろん、現状が長引けば長引くほど、リスクは増大します。
ヌーア:
ご参加、ありがとうございました。
マーキジャーニ:
ご質問、たいへんありがとうございました。
ヌーア:
リアルニュース・ネットワークのご視聴、ありがとうございました。
End
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