2017年12月19日火曜日

英紙ガーディアン【#フクシマ☢風評払拭】ボリス・ジョンソン外務大臣、福島産の桃ジュース缶「おいしい!」


ボリス・ジョンソン Boris Johnson

英国のボリス・ジョンソン外務大臣
福島産の桃ジュース缶を飲み干す

英国の外務大臣が核反応炉3基のメルトダウンに見舞われた地域の食品や飲料の安全性を示す目論見で日本の外務大臣のお土産を飲み干す
「おいしい!」:福島産の桃ジュースに対するボリス・ジョンソンの評価

ジャスティン・マッカリー東京駐在記者 Justin McCurry in Tokyo
20171215

「おいしい!」。これが、ボリス・ジョンソン外務大臣がロンドンにて今週、日本の外務大臣、河野太郎と会談したさいに贈られたフクシマ産の桃ジュース缶に対する品定めだった。

スマートフォンで河野が捉えた瞬間の映像は、核反応炉3メルトダウンから7年近くたったいま、福島産食品・飲料が安全であると実地に示す意図があった。

福島県――桃の主産地――からの食品に対する規制を維持する国がいくつかあるが、EUは今月、20113月の災害以降に施行された農産品の輸入規制を緩和すると発表した。

災害後、日本産品に輸入制限を課した国・地域は50を超え、いまでも、その――中国と米国を含む――半分が輸入制限を継続している。

「とてもおいしい…ウーン、おいしい!」と、ジョンソンは缶のラベル表記を確かめて、ことさらに声をはりあげた。

ジョンソンは甘い飲み物を躊躇することなく飲み干し、疑いなく日本からの客人たちをホッとさせた。だが、正当性を証明するため、あるいは単に有権者の歓心を買うために、食品や飲料を使った他の政治家たちの目論見は苦い味を残してきた。

1990年、英国のBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)パニックのさい、当時の農務大臣、ジョン・ガマーが、英国産ビーフで作ったハンバーガーを彼の4歳だった娘、コーデリア食べさせようとして、うまくいかなかった。

近年では、エド・ミリバンド(労働党の元党首)とテリーザ・メイ(現首相)が大衆食品――ミリバンドの場合、ベーコン・サンドウィッチ、そしてメイの場合、コーン型容器入りチップス――に出会ったとき、万全に抜かりなく国民の眼から隠されていることがわかった。

メイの前任者、デイヴィッド・キャメロンはナイフとフォークを使って、ただのホットドッグと格闘したというヘマな前例を残した。

日本のあらゆる党派の政治家たちは、福島産品の大義を賞揚してきた。

2011年のこと、当時の与党議員[内閣府政務官]、園田康博は、福島第一原発5、6号機建屋から組み上げられ、除染された――完璧に安全な――水を飲んでみせたとき、コップを持つ手が目に見えて震えていた。
[訳注]20111031日付け朝日新聞「園田政務官、原発の浄化水飲む


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【クレジット】

The Guardian, “Boris Johnson swigs can of peach juice from Fukushima,” by Justin McCurry, posted on Friday 15 December 2017 at;




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